鼻中隔湾曲症の手術のために入院した 4
術後4日目
そういえば書き忘れていた。 行ってもらった処置は鼻中隔湾曲症手術のためのものではあるが、その中で一点、「鼻骨変形治癒骨折矯正術」なるものも含まれていた。 これは、鼻中隔軟骨の下の部分(と呼ぶのが正しいのか?)がそもそも曲がっていたために、その部分を一度切り、再度縫合し直す、というものだったと記憶している。
手術の時間が伸びたのはもしかしたらその処置のおかげかも?と思っているが、実際のところはわからない。 また、外観から見た目上の変化も無い。
入院時の話しに戻るが、正直これと言って特筆すべきことは無かった。 (これを書いているのも退院してから数日経ってるが、朝の処置が楽しみ以外の記憶が無いくらい)
朝昼晩と出された食事と薬を飲み、合間に処置をしてもらう。 基本的に綿球を外すシーンは処置のタイミングか、もしくは、綿球が汚れたときに変えるくらいだが、その時の爽快感は天国かと思う。 とはいえ、このタイミングではまだ血の塊や何かがあるのだろうか、処置以外で鼻で空気を吸った場合完全にスカッと通るほどではなかった。
また、このくらいになると、夜寝る苦痛さにも割と慣れる。 人間の適応力の高さに驚く。
術後5日目
ほぼ4日目と変わらない。 朝の処置をしてもらって、翌日の退院に問題がないことを告げられる。 術後の外来についてもこの時点で予約を2週間後に取ってもらったが、そのタイミングではプレートは抜かないとのこと。 やはり、普通の鼻中隔湾曲症の処置ではなかったのが効いているのだろうか。
早く退院したいと思いつつ、Youtubeやらなんやら見ながら終了。
そういえば、この時点でもまだ嗅覚は復活していなかった。 医師に確認してみたところ、プレートが入っているからじゃないか、と言われたので、抜くのを楽しみに待つ。
嗅覚が復活していないため、味覚もほとんど無い。 とはいえ、薄味(だと思う)な病院食でも出汁の感じであるとか、五味については薄ぼんやりではあるが感じることができたのは面白かった。
退院
朝の処置を行ってから、着替えや何やらを済ませ、退院。 綿球が入っていてもコロナ禍のマスクのおかげで何も感じないのは良い。
ここまで来ると、水を飲む、食事をする、といった行為は綿球があっても嗅覚が無い以外は困ることが無い。 ただ、鼻水などを綿球がすって完全に密閉状態になると辛かったり、歯医者での処置がちょっとつらい、ぐらいはある。
うすらぼんやりと頭痛?浮遊感?めまい?にも似た何かはあるが、これは徐々に薄まってきた気がする。
また、本来は良くないのだろうが・・・食事のときやお風呂のタイミングでは綿球を外している。 これは術後3日目くらいから鼻血が出てくることも無く、綿球を変えるタイミングが無いまま放置すると固まってしまってふとしたときや取り出すときに痛いからなのだ。 なので、1日に4回ほど綿球は交換しており、その時にしばしの鼻呼吸を堪能している。 その際に、鼻の中が乾燥したなと思ったら鼻うがいをしている。
「病院から支給された綿球がなくなったらドラッグストアで買うように」と言われたが、退院から数日たった今でも無くなる気配が無い・・・
退院してから思うのは、なんか鼻水?みたいなのが良く落ちてくるようになったことくらいだろうか。 それ以外で困ることは術後から10日近く経つが、今もまだ嗅覚は戻っていない以外に特に無い。 とはいえ、もともとコロナに罹患し、その後遺症で味覚と嗅覚を完全に失った身からすると、味覚があるだけでだいぶありがたい。 コロナ後遺症のときには苦みだけが残り、何を食べても苦痛でしかなかったが、今はある程度の味や香りが多少はするので食事をしている感がある。
綿球の交換時に、自分の鼻の中を見たのだが、9割埋められてた鼻の中が4割程度埋められてる、まで改善していたように思う。 もともと、オペの前にも完全に除去はできないと言われていたし、それについては納得していたので仕上がりに関して文句は何も無い。 むしろ、ここまで呼吸が通るようになって感謝しか無いし、体の相性等もあるが、術後の地獄が48時間程度で収まってくれたようなオペをしてくれたのは本当にありがたかった。
これから定期的な診察を受けたり、CTを撮ったりとはすると思うが、大きな変化があるまでは一旦ここでこの日記は終了します。